【製造委託契約書とは】
製造委託契約とは、一般的に委託者が製品の材料やノウハウ(製造方法等)を受託者に提供し、委託者の仕様に従い製品製造を発注するものです。
委託者は、製造委託契約を締結することで、受託者に対し製品の製造・生産をしてもらう権利と、製造・生産の対価として報酬を支払う義務
【契約書のポイント】
・製品仕様
・仕様変更
・秘密保持
・発注方法
・再委託の可否
・納品、検収の方法
・製品に欠陥があった場合(契約不適合)の対処法
・支払い
【契約書締結にあたってのポイント】
■製造物の仕様
製造・生産対象となる製品仕様の明確化
・契約書とは別に仕様書を作成
・仕様書の変更方法や変更による納期の調整方法
■原材料などの扱いに係るポイント
・何を、いつまでに、どのような方法で、どこに、何円で(無料で)提供するのか。
・委託者が原材料の品種や仕様を指定する場合、その旨を定める。
・提供する原材料の目的外使用の禁止
・受託者としては、原材料価格の決定権→原材料の購入を強制させられないこと
■納品・検収方法
・検収の期限
・契約不適合品の追完、代金減額、損害賠償、契約解除などの対処方法
・受託者としてのポイント
☑検収終了通知がない場合には合格とみなす。
☑検収に合格した後、不適合が見つかっても責任を負わない。
■支払額・タイミング
・支払いの締日・支払日を明記
・支払日が休日・祝日となる場合に支払日をいつにするか明記
■再委託の可否
・許可なく再委託することを禁止する旨を規定
■仕様変更
一方からの通知で行えるのか、同意が必要か、書面によるのか
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